英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正をする際に登場する英文契約書用語に,As ofがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常は,「…の時点で,…当時」という意味で使用されます。
特にAsset Purchase Agreement(事業譲渡契約書)や,Stock Purchase Agreement(株式譲渡契約書)などのRepresentations and Warranties(表明保証)条項などで使用されるときは重要な意味をもちます。
As of の後ろには日付が入ることが多いです。「その当時,その時点で…であると確認する,保証する」などと使われます。
前述のRepresentations and Warranties(表明保証)条項とは,たとえば,Closingという事業譲渡や株式譲渡を実行する段階で,売主が「Closingの時点で」財務状況はこうであり,知的財産権の権利関係はこうであり,資産については契約不適合(瑕疵)も担保もなくなどと表明する条項を指します。
この場合の,「Closingの時点で」を表すために,as of...が使われることがあります。
例えば,The Seller represents and warrants to the Purchaser, as of the Closing, that...(売主は買主に対し,クロージング日時点において,...であることを表明し保証する。)などと定められることがあります。