Allege, allegation(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語の解説,今回はAllege/allegationです。
Allegeも英文契約書によく登場しますが,これは「主張する」などと訳されます。
特に法律的な主張をする際に用いられる用語です。例えば,Indemnification(補償条項)などで,第三者が…と主張して買主にクレームをしてきた場合,売主がこれについて補償するなどとして使用されます。
例えば,The Seller shall indemnify and hold harmless the Purchaser from any claims, including, but not limited to, ... by a third party alleging that...(売主は、第三者による...を含むがこれに限定されない主張から買主を補償し、免責するものとする。)などとして用いられます。 この…の部分に法的な主張が入ります。
他には,any claims alleged by a third partyなどという表現もよく目にします。
主張するという英単語は他にも,insist, contend, argue, claimなどがありますが,上記のような法的主張という文脈では,通常allegeが使用されます。
なお,名詞形はallegationです。
原告の主張,被告の主張などという表現が裁判の際には登場しますが,この主張を英語ではallegationと読んでいます。
英国でも日本でも,裁判では,相手方当事者のallegationのどこの部分をadmit(認める)して,どこの部分をdeny(否認する)のかを当事者がやり取りすることになります。