Taking into consideration/account(英文契約書用語の弁護士による解説)
英語・英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正をする際に登場する英文契約書用語に,Taking into consideration/account…があります。
これは,英文・英語契約書で使用する場合,通常,「…を考慮して」という意味で使用されます。
例えば,販売店契約において,当初のプライスリストの卸価格を,後の経済情勢などの変化に応じて,変更できるなどという条項において,考慮すべき事情を挙げる前にこの表現が使われることがあります。
The Seller may change the prices of the Products at any time taking into consideration/account...(売主は,本製品の価格を,…を考慮していつでも変更することができる)などとして使われます。
このように,taking into consideration/accountの後には,考慮されるべき事情が挙げられますので,考慮事情について事前に精査する必要があります。
考慮事情は,性質上,やや曖昧,抽象的になっていることが多いとはいえ,一方当事者が恣意的に判断できる事情などが挙げられていないか,チェックする必要があるでしょう。