Desist(英文契約書用語の弁護士による解説)
海外進出・海外展開をするときに必要になる英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Desistがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「…を中止する」という意味で使用されます。
同義語として,Ceaseがあります。
Ceaseは,その行為を即時に停止するというような意味合いで使用され,Desistは行為を中止して二度と行わないというようなニュアンスで使用されます。
両者を併せて,Cease and Desistなどと使うこともあります。
Cease and Desist Letterは,停止通告書を意味し,知的財産権の侵害行為を行っている者に対して,侵害行為を直ちにやめ,そして永久に行わないことを求める内容のものです。
ほかにも,基本契約が終了した場合に,商品の販売活動や宣伝活動を中止するなどの表現や,知的財産権のライセンスの期限が切れた場合には,その使用を中止するなどの表現でもよく使用されます。
当然ですが,このDesistが登場した場合,何らかの行為の中止が要求されていることが多いため,Desistを含んだ条項の内容は重要です。
そのため,英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際に,Desistを見つけたら,どういう条件の際に何を中止しなければならないのかについて精査する必要があります。