Dividend(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Dividendがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「配当」という意味で使用されます。
会社の株式を取得していると,会社の利益の一部を配当として受け取ることができます。
この配当を英語ではDividendといいます。
例えば,Joint Venture Agreement(合弁契約)などでは,株式配当は出資者たちの重大な関心事です。
そのため,配当をどのようなルールで行うかは当事者間で事前によく話し合っておかないと,あとでトラブルになる可能性があります。
とはいえ,合弁会社がどのくらいの利益を出せるのかを完全に読むことは難しく新会社を設立してみたけれども,思うように利益を上げられず,配当ができないということもあるでしょう。
配当による収益は出資者には非常に重要なことのため,当然ですが固い事業計画を立て,どのくらいのスパンで損益分岐点を突破し,配当が出せるようになるのか,どの程度配当が見込めるのかは,できる限り細かく予測しておくことが重要でしょう。
このように,配当益は利害関係が強いので,英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際にDividendという英文契約書用語が登場したら,どのような内容になっているか精査して,問題があれば十分に当事者間で話し合う必要があるでしょう。