英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正をする際に登場する英文契約書用語に,Quantumがあります。
これは,英文契約書というより,不法行為法(tort)に基づく損害賠償請求などでよく使われる用語ですが,債務不履行に基づく損害賠償請求など契約の場面でも見られます。
Quantumは,通常,「損害の額・量」を表します。
交通事故による損害賠償請求などの場合に,どちらの当事者がどれだけの割合の責任を負うのかという,Division of liability(帰責割合)と対比されてよく使われます。
損害賠償額は,この損害の額・量(Quantum)に責任の割合(Division of liability)を乗じて算定することとなります。