Rent(英文契約書用語の弁護士による解説)

 

 英文契約書を作成,チェック(レビュー),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Rentがあります。

 

 これは,英文契約書で使用される場合,通常,「賃貸する/賃借する」という意味で使用されます。

 

 Rentは,その他にも,「家賃」という用語でも使用されます。

 

 主に,お金の貸し借りではなく,物の貸し借りにこの用語が使われます。

 

 その他にも,leaseという用語も主として「(物を)賃貸する/賃借する」という意味で使用されます。

 

 特に日本では,リースと言うと,オフィスの複合機などに代表されるように,最終的には,借主が買取ることになる賃貸借契約を指すものと理解されています。

 

 ただ,英語でrentやleaseとした場合,特に両者に法的な違いはないと考えてよいでしょう。

 

 つまり,どちらの用語を使ったからといって,それで直ちに契約の性質や法的性質が変わるということではありません。

 

 また,英文契約書では,lendloanという用語も「貸す/借りる」という意味で使用されます。

 

 Lendは物やお金の貸し借りにも使われるようですが,loanは主にお金を貸し借りするときに使われる用語といえます。

 

 なお,不動産の賃貸借契約などは,重要な契約になりますが,不動産についての賃貸借契約には物件所在地の現地法が適用されることになることが多いです。

 

 したがって,当事者が,いくらこの賃貸借契約には日本法を適用しようと合意しても,契約の性質上現地の国の法律が適用される可能性が高いでしょう。

 

 あくまで物件がその国に存在しており,特に土地に関する権利は国の法律・政策と密接に関連しているため,個人が勝手にそれに適用される法律を選択できるはずもないからです。

 

 そのため,外国で不動産を賃借するときは,現地の不動産賃貸借関連の重要な法律くらいはわかっておいてから借り受けた方が安全といえるでしょう。

 

 特に事業用の物件を外国で賃借するようなケースでは,現地の弁護士に契約書などをレビューしてもらうことも必要でしょう。

 

 例えば,テナントに過度に不利益を課すような条件は現地法で無効になる余地があるにもかかわらず,オーナーが自社に徹底的に有利なように契約書を作り込んでいるというケースも考えられるからです。

 

 海外進出の初期段階でコストも気になるでしょうが,法務は失敗すると無駄で多額な損失を被ることになりますので,できるだけ入り口で処理しておいたほうが結果として安く済むことが多いです。

 

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