| このページでわかること ① なぜ英文契約書が重要なのか なぜ英文契約書を作成・リーガルチェックしなければならないのか 企業間取引における英文契約書は,当事者がそれぞれ相手方に求めること(権利)と,自分がしなければならないこと(義務)を定めるものです。信頼できる海外取引先であっても,突如,営業パフォーマンスの低下・義務の不履行・不当な値上げ要求などの問題が生じることがあります。 英文契約書があれば,相手が義務を守らないとき,または不当な要求をしてきたときに,契約書に根拠を探して交渉することができます。しかし,契約書がない,または書かれていない場合はどうなるでしょうか。 ⚠ 実際に起きた事例 最初のコストを節約するためにリーガルチェックをせずに英文契約書にサインした結果,海外で3年にわたる訴訟に巻き込まれたということが実際に起こっています。契約締結段階でのリスクヘッジにかかるコストと,訴訟対応にかかるコストでは,比較にならない差があります。 契約は結婚によく例えられますが,離婚時に円満に話し合うことが困難なように,紛争時に「双方円満に解決する」という条項だけでは何の意味もありません。もれなくリスクを検討し,対処法を明確に記載しておくリーガルリスクマネジメントが重要です。
なぜ特に英文契約書ではリーガルリスクマネジメントが重要なのか 英文契約書は多くの場合,コモン・ロー(英米法)を基礎にして作成されます。法体系・商慣習を異にする企業同士が締結するため,国内契約と比べてリスクが格段に高まります。 具体例:「Sales Target」の解釈問題 販売代理店契約書に「Sales Target」という用語があったとします。 単に「販売目標」と和訳しただけでは判断できません。このような曖昧な状況を作らないことが,英文契約書では特に重要です。 また,外国法を準拠法とし,外国裁判所に管轄を付与した場合,リスクはさらに高まります。最初に専門家のチェックを経た契約書を作成しておけば,2回目以降の取引は必要箇所をカスタマイズするだけで使用できるため,最初が肝心です。
なぜ翻訳だけでは駄目なのか 英文契約書はコモン・ローの考えに基づいて作られています。日本語に翻訳しただけでは,リスクを「理解した」ことにはなりません。以下の3つのNGパターンはいずれも危険です。
弁護士に依頼するメリット 専門家としての弁護士の意義は,英文契約書のどこをどのように注意して見るかを,紛争を踏まえて理解している点にあります。どこに注意するか理解せずに契約書を検討しても「リーガル」チェックにはなりません。
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