Confirmation(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Confirmationがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「確認書/確認」という意味で使用されます。
Confirmationの動詞はConfirmです。「確認する」という意味です。
モノの売買やサービスの提供をする契約で,何らか相手方の確認を必要とする場面があります。
こうしたときに,この確認という行為や確認書を表す英文契約書用語としてConfirmationが登場します。
Confirmationという用語を使用する際に注意すべき点は,「確認」という用語のあいまいさです。
確認というのは,相手方の承諾がいるのか,許諾がいるのか,それとも,見たことの証明など,ただの証明を意味するのか,場合によって解釈が分かれる危険があります。
そのため,承諾がいるのであれば,ConsentやAcceptanceという用語を使用したほうが良いでしょう。
Confirmationと同じような使われ方をする用語にはCertificateがあります。
これは「証明書」という意味で使用され,一定の事実を証明する内容となります。
確認書もこの証明書に近く,何かを承諾するというよりは,一定の事実を確認・証明するという意味合いで使われます。
当然ですが,表現したい内容に適した英文契約書用語を選択する必要がありますので,英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際には注意が必要です。