Breakdown(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Breakdownについて弁護士が解説しています。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「明細」という意味で使用されます。
例えば,見積書や請求書に全体の金額だけではなく,どの項目でいくらなのか,詳しい明細を書くように義務付けるような場合に,このBreakdownという英文契約書用語が使われます。
特別重要な用語というわけではないですが,もし,自社が見積書や請求書を発行する側の当事者である場合,Breakdownの記載が要求されているのか,そうでないのかは事前に確認しておく必要があります。
もし,Breakdownの記載が必要とされているのに記載されていなければ,契約違反になりますし,明細に不明点や疑義があれば,請求書の金額を相手に争われることもあります。
したがって,Breakdownの記載が求められているときは,見積書・請求書ともに詳細を正確に記載し,争われることがないように対処する必要があります。
また,万一請求金額や明細に疑義があるという場合,どのような手続きでクレームを受けて,どのように解決するのかについて詳細な取り決めを契約書でしておくこともあります。
Breakdownはお金に関して記載されることが多いので,当事者の関心が高く,クレームになりやすいテーマであることをよく理解しておく必要があります。