Bylaws(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Bylawsがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「付属定款」(会社の内部規則)という意味で使用されます。
主に米国の会社で,基本定款(Certificate of Incorporation/Articles of Incorporation)とは別に,株主総会や取締役会の運営,役員の選任・権限など,会社内部の組織・運営のルールを定めたものを指します(会社以外の団体の内部規則を指すこともあります)。
因みに,Bylaws(付属定款)は,「付属」という名称であっても会社を拘束する正式なルールであり,軽視してよいものではありません。ただし,法令や基本定款に反する定めを置くことはできず,これらに劣後します(例えば,米国デラウェア州一般会社法109条(b))。
英文契約書では,例えば合弁契約(Joint Venture Agreement)や株式譲渡契約(Share Purchase Agreement)において,「会社の基本定款及び付属定款(Certificate of Incorporation and Bylaws)を本契約の内容に沿って変更する」といった形で登場します。
合弁契約などで株主間で合意した内容(取締役の選任方法や重要事項の決議要件など)を実効的なものにするためには,契約書だけでなく,Bylaws(付属定款)にも同じ内容を反映させておくことが重要です。
そのため,出資先や取引先の会社の組織・運営に関わる取引では,基本定款だけではなく,Bylaws(付属定款)についてもきちんと精査し,全体の内容を把握しておくことが重要といえます。
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弁護士 菊地正登(片山法律会計事務所)/相談・案件実績 2,931件