Shelf life(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Shelf lifeがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「(食品などの)保存可能期間/賞味期限」という意味で使用されます。
売買契約(Sales Agreement)や販売店契約(Distribution/Distributorship Agreement)などで,食品などを取り扱う場合は,このshelf lifeがよく問題になります。
一般の商品ですと,商品の保証(Warranty)が定められていて,保証期間(Warranty period)も決まっているのが通常です。
この保証期間(Warranty period)の食品版ともいうべきものがshelf life=(食品などの)保存可能期間/賞味期限といえます。
そのため,食品の売買契約などでは,保証期間というのは賞味期限で代替されており,賞味期限内に品質不良の問題などが起きれば,サプライヤーが何らかの対処をすることになっていることが多いです。
当然ですが,買主にとって,品質保証期間や賞味期限の問題は大きな問題ですし,売主にとっても,いつまで責任を負うのかという問題ですから重大な関心事です。
Shelf lifeという用語が登場した場合,取引の実務にとって大切なテーマですので,しっかりと内容を把握しておく必要があります。