Confine(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Confineがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「…を制限する」という意味で使用されます。
例えば,販売店契約(Distribution/Distributorship Agreement)では,サプライヤーが販売店(Distributor)の商品販売地域を指定することが一般的です。
現地の販売店(Distributor)を指名し,例えばドイツであればドイツ国内でのみ商品を販売して良いとすることになります。
この販売地域のことを,通常,territoryと呼んでいますが,このterritoryを制限するという文脈でconfineが契約書で使われることがあります。
Territoryがどの範囲なのかは,販売店(Distributor)とってはもちろんサプライヤーにとっても重要です。
特に独占的販売店契約(Exclusive Distribution/Distributorship Agreement)の場合は,サプライヤーは同じ販売地域内に他の販売店(Distributor)を指名できなくなりますので,どの範囲内でそのような制限を受けるのかは重大な問題です。
Confineはこのような制限をかけるときによく使用される英文契約書用語ですので,この用語が出てきたら,どのような内容がどのような範囲に制限されているのかをよく確認し,不利益すぎる点がないかをチェックする必要があります。