Machinery(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Machineryがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「機械/装置」という意味で使用されます。
Machineryは特に英文契約書で特殊な意味を持つということはなく,日常的に使用される意味と同じ意味で使われることが多いと思います。
Machineryという用語が登場する場面としては,英文の売買契約(Sales Agreement)か賃貸借契約(Lease Agreement)が多いかと思います。
売買契約の場合は,当然ですが,売買の目的物であるmachineryの所有権が売主から買主に移転します。
これに対し,賃貸借契約(Lease Agreement)の場合は,machienaryの所有権は賃貸人にあるままで,賃借人が賃貸人に賃料を払う代わりに,machienary使用収益する権利を得ることになります。
この賃貸借には,大きく分けてoperating leaseとfinancial leaseの形態があります。
Operating leaseは通常の賃貸借で,目的の機械を賃貸人が使用し,賃貸期間が満了すれば機械を賃貸人に返却するというような取引です。
対して,financial leaseの場合は,実体は金融取引に近く,賃貸人が賃借人に対し,目的物である機械の代金を実質貸し付けるような側面があります。
賃借人が賃料として分割して機械の代金を払い続けるような面があり,一定額の賃料を払い終わると,機械の所有権が賃借人に移転したりします。
なお,日本企業が機械を外国企業に賃貸するときに,予めテスト機を渡す場合は,注意が必要です。
テスト機をどのような条件で使用させるか,テスト機の中身を解析して同じようなものを製造されたり,機会に関する情報を横流しされたりすることがないように注意する必要があります。
また,逆に日本企業が外国企業のデモ機を賃借して使う場合,使用方法に違反したとして多額の損害賠償請求を受けることがないように,使用条件を事前にきちんと確認し,条件を遵守して使用するようにして下さい。
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