Cutoff day(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Cutoff dayがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「締切日/締日」という意味で使用されます。
例えば,代理店契約書(Agency Agreement)などで,売主が代理店に対し,販売手数料(コミッション)を支払う約束をする際に,いつまでの販売をいつ締めて,いつまでに手数料を支払うかなどとコミッションの支払いに関する条件を定めることがあります。
この締日のことをcutoff dayと表現することがあります。
代理店契約(Agency Agreement)のような将来にわたり中・長期的に契約が続くいわゆる継続的契約の場合,報酬の支払いをいつ締めて,いつまでに支払うのか(例えば当月締めの翌月末払い)を取り決めることは大切です。
それだけではなく,代理店契約(Agency Agreement)のように継続的に手数料などの報酬が発生する契約においては,いつまで報酬が発生するのかも明確にしておくことが重要です。
つまり,契約終了をもってあらゆる報酬が発生しなくなるのか,契約終了前に成立した取引については報酬の対象になるのか,契約終了後も一定期間内に成立した取引については報酬が発生するのかなどを取り決めておくということです。
当然ですが,契約関係で最も揉める可能性が高いテーマの一つが金銭の支払いに関するものです。
そのため,どのような条件でいつまで金銭の支払いが発生するのかを契約書で一義的に明確に定めることはトラブルを避けるための重要な第一歩といえます。
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