Cargo(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Cargoがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「積荷/貨物」という意味で使用されます。
国際取引では,当然ですが,当事者が存在している国同士が離れているため,国内の取引よりも,輸送が困難になります。
国内取引のようにトラック輸送などで輸送が完結しないため,航空機や船舶が利用されることになります。
航空機は船舶よりも速いことがメリットですが,コストも高くなりますし,輸送できる量や重量に自ずと制約があります。
そのため,国際取引・貿易で好んで使われる輸送手段は船舶による海上輸送となります。
航空機・船舶のいずれにおいても,貿易の目的物となる商品をcargo(貨物)として積載し,輸送を行います。
当然,国内の輸送よりも,距離が長くなりますし,海上輸送は様々な危険もあるため,危険負担(Risk of Loss)や保険加入が重要なファクターになってきます。
輸送中に事故が起きた際に生じた損害をどちらが負担するかという危険負担(Risk of Loss)については,Incoterms(国際商業会議所(ICC)が制定した貿易取引条件及びその解釈に関する国際規則)に記載があり,通常はこの規則から危険負担についての条件を選定します。
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