Occur(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Occurがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「起こる/発生する」という意味で使用されます。
例えば,不可抗力(Force Majeure)免責を定めた条項において,不可抗力に該当する事由が「生じる」という意味で,occurがよく使われます。
特に英文契約書特有の重要用語というわけではないですが,occurが使われた場合,何らかの事象・事由が発生したことにより,何らかの効果が発生することを定めていることが多いです。
そのため,occurはif節やin the event that...などと前提条件を表す表現の中で頻繁に使用されます。
Occurを含むこのような表現に出会った場合,どういう事象が発生すると,どういう効果を生じるのかを精査する必要があります。
その際,発生するとされている効果は自社にとって問題ないものと言えるのか,そして,その効果が発生する前提となる事象は自社にとって合理的なものなのかをチェックしましょう。
もし挙げられている事象が不十分であれば,事象を付け加えたり,最後に包括的な内容の表現を含めたりする必要があります。
また,効果が受け入れがたい内容なのであれば,条項を削除したり,内容を変更したり,条件を加えたりして修正をするようにしましょう。
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