Purchase Note(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Purchase Noteがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「買約書」という意味で使用されます。
対義語はSales Noteで,こちらは「売約書」という意味になります。
Purchase Noteは,売主と買主がある商品の売買条件について合意した際に,その内容を証明するために買主が売主に対して発行する証書のことを指します。
一般的に多くの国で,売買契約は口頭の約束で成立するのですが,それでは,合意の内容を後で立証することが困難です。
そのため,もし売買条件をめぐって紛争になった場合,どのような条件で合意していたのかを有効に立証できないという事態になることがありえます。
こうしたことを防止するために,Purchase Noteや契約書が作られることになります。
なお,Purchase Noteは,買主が作成し,売主に対し発行するものですので,性質上,買主に有利な内容が記載されている傾向があります。
逆に,Sales Noteは,売主が買主に対して発行するものなので,売主に有利な内容が書かれている傾向があります。
そのため,Purchase Noteが発行される取引の場合には,売主としては,自社にあまりに不利な内容や不合理な内容が含まれていないか,より注意して内容をチェックする必要があるといえるでしょう。
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