Per diem(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Per diemがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,名詞として使われた場合は,通常「日当」という意味で使用されます。
副詞として使われた場合は「日割り計算で」という意味になります。
これは英語ではなく,ラテン語です。
業務委託契約(Service Agreement)で受託者が出張した場合の日当や,技術ライセンス契約(Technology License Agreement)で技術者が出張した場合の日当などについて取り決める際に,このper diemという用語が使われることがあります。
当然ですが,人員の移動を伴う場合,その費用をどうするのかは必ず問題になりますので,事前に契約書で取り決めておくべき内容になります。
日当のほか,旅費・交通費,宿泊費,時間制報酬など,金銭は最もトラブルになりやすいテーマですので,事前にどのような費用や報酬が発生しそうなのかを考えて,すべてテーブルに乗せて事前に交渉するようにしましょう。
また,上限を設定することも大切です。日当については,何時間までの拘束でいくらなどと取り決め,飛行機などの移動手段については利用等級(ビジネスクラス・エコノミーなど)も予め設定しておくことが大切です。
実費的な費用も,国境をまたいだ移動となると馬鹿にならない金額になりますので,甘く見ないで,細かく事前に契約書で取り決めておくようにしましょう。
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