Sic(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Sicがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「原文ママ」という意味で使用されます。
英文契約書用語として解説していますが,実際にはそれほど契約書で見る用語ではありません。
それよりも,コレスポンデンス(通信)における電子メールなどで見る用語の1つかもしれません。
契約書などにおいて,ある記事や文献,サイトなどの文章を引用するときに,その原文に誤字脱字の類(typo)があることがあります。
その場合,その表現は正確には間違っているのですが,かといって正しく修正してしまうと,原文どおりの内容ではなくなってしまうので,引用する際には不適切な場合があります。
このような場合に「誤りを含んではいますが,原文のママ引用するとこのようになります」というニュアンスで,このsic(原文ママ)という用語を使うことがあります。
英文契約書で頻出する用語というわけではないですが,契約書で誤字脱字の類を含んだ表現を引用する必要がある場合には使用すると良いでしょうし,コレスポンデンスなどで見かけたときは意味がわかるようにしておくと良いかと思います。
※また左側メニュー下のサイト内検索に英文契約書用語を入れて頂くと解説記事を検索できます。
英文契約書の作成・チェック・翻訳・修正サービスについてはお気軽にお問合せ下さい。