法務部員が英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正をする際に役に立つ英米法の基礎知識です。
今回は,default(デフォルト)の解説です。
これは「債務不履行」を意味します。
なお,日本法の下では,相手方の債務不履行に基づき損害賠償請求をするには,相手方に帰責事由が必要ですが(ただし,2020年4月施行の改正民法により,解除には帰責事由は不要となりました),英国コモンローの下では,このような要件はありません。
したがって,債務不履行に基づき損害賠償請求等をするのに相手方の過失を要件とするのかどうかについて契約書に定める方が良いでしょう。
なお,英文契約書用語としてのdefaultは上記のように債務不履行を指すという理解をしておいて不都合はないのですが,実務上は,特に財務に関する不履行を指すことが多いです。
例えば,金銭支払債務の遅滞や,破産手続きの申し立て,強制執行,Change of Control,表明保証違反なども含まれることがあります。
要するに,当事者の主として財務状況に疑いをもたらすような行為を指して,defaultという用語を使用することが多いといえます。
もっとも,defaultという用語がどういう意味なのかということを単独で理解しようとしても実務的にはあまり意味がなく,英文契約書などでどのような意味で使用されているのか,要件効果をしっかりと押さえて,defaultの範囲と効果を理解することが肝要です。
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