法務部員が英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正をする際に役に立つ英米法の基礎知識です。

 

 今回は,EU法の一般的な概念について簡単に解説します。なお,本記事では,英国が EU加盟国であるものとして記載しています。

 

 英国法の基礎を理解するのに,忘れてはならないのがEU法です。

 

 イギリスには議会優位の原則(parliamentary sovereignty)という概念があり,最高裁といえども議会の立法を無効化することはできません。

 

 しかし,こうした強い効力を持つ議会制定法に対しても優位する法源がEU法です。

 

 EU加盟国の裁判所は,国内法を可能な限りEU法に合致するように解釈しなければなりません。

 

 国内法とEU法が抵触する虞があるときは,European Court of Justice(ECJ)preliminary rulingsという方法で,問題となるEU法の解釈につき照会することができます。

 

 ECJの判断は結果として全加盟国及び全裁判所を拘束することとなります。

 

 特に,企業間取引においてはEUのCompetition Law(競争法)が重要な意味を持っています。

 

 EU加盟国間で独占的販売店契約(Exclusive Distribution/Distributorship Agreement)などを締結する場合には,このCompetition Law(競争法)の適用を受ける場面がありますので特に注意が必要です。

 

 このように,英国を含むEU加盟国の法解釈においては,EU法をも視野に入れて検討することが必要となります。

 

 Competition Law(競争法)は,日本の独占禁止法のようなもので,EU圏内での自由かつ公正な単一市場を目指すために,様々な工夫を凝らしています。

 

 ※ただし,2020年1月31日をもって英国はEUを離脱したため,以降上記は当てはまらなくなりました。

 

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