Equivalent to or greater than...(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Equivalent to or greater than...があります。
これは,英文・英語契約書で使用される場合,通常,「…と同等かそれ以上の」という意味で使われます。
何らかの物やサービスを提供することが義務付けられているが,その物やサービスを用意することができない場合に,オリジナルのものと同等かそれ以上のものを提供しなければならないなどの文脈で登場することがあります。
例えば,The Vendor shall provide the Buyer with products, the class of which are equivalent to or greater than the original products(ベンダーは,買主に対し,オリジナルの製品と同等かそれ以上のクラスの製品を提供しなければならない)などと使用されます。
類似表現では,Confidentiality(守秘義務)の条項において,当事者が自社の役員や従業員に情報を開示する際に,自社に課された守秘義務と同等またはそれ以上の義務を当該役員及び従業員に課さなければならないなどの表現が挙げられます。