英文契約書の相談・質問集199 三国間貿易(仲介貿易)とは何ですか。

 

 

 英文契約書の作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正の依頼を受ける際によく受ける相談・質問に,「三国間貿易とは何ですか。」というものがあります。

 

 三国間貿易(仲介貿易ともいいます)とは,そのままではありすが「3つの国が関わって貿易を3カ国の間で行うこと」です。

 

 

 例えば,日本企業が,イギリス企業のある商品の販売店(Distributor)となって,それを,中国の企業に販売するというパターンが考えられます。

 

 

 ただし,ここでイギリスのメーカーの販売店(Distributor)である日本企業は,現実には商品を輸入しませんし,輸出もしないという点に三国間貿易の特徴があります。

 

 

 商品は,日本を経由することなく,直接,イギリスから中国に輸出され引き渡されます。

 

 

 日本企業は,商品をイギリスから購入し,そこに一定の利ざやを乗せて,中国企業に転売しますので,商品の買主であり,売主でもあります。

 

 

 ただ,日本企業が物理的に商品を輸入して引渡しを受けるということはしないわけです。

 

 

 中国企業にとって見れば,イギリス企業から直接買い付けたほうが,日本企業の中間マージンがないので,安く仕入れられるはずです。



 ただ,イギリス企業が,例えば,代金回収や取引上の信用の問題で,取引実績のない中国企業と取引するより,これまで長年の取引実績のある日本企業を間に入れたほうが安心できると考えたような場合,上記のような三国間貿易のスキームがとられることがあります。



 また,日本企業が独占的販売店契約(Exclusive Distribution/Distributorship Agreement)によって,イギリス企業から,中国も含めたアジア圏で独占販売権を持っているような場合も,中国企業としては,独占販売店(Exclusive Distributor)である日本企業から仕入れざるを得ないので,三国間貿易が採用されることがあります。



 いったん日本企業が商品を輸入して引渡しを受けた後,これを中国企業に輸出するとなると,物流コストや税金が余計にかかってきますので,日本企業の利益率が下がったり,中国企業にとっての卸価格が上昇したりすることがあります。



 こうしたことを避けるためにも,三国間貿易という手法を採用したほうが合理的だということで,この手法が使われることがあります。



 契約書の関係でいうと,日本企業としては,イギリスとの間で販売店契約(Distribution/Distributorship Agreement)を交わし,中国企業との間でも取引基本契約などを交わすということになります。 



 ただし,商品の出荷,引渡し,検収などに関する条項が,通常の契約内容と異なってくることになります。



 つまり,商品はイギリスのメーカーか直接中国に向けて出荷され,商品の引渡しも中国企業との間で完了し,検収についても買主である日本企業が直接は行わないことが前提となる取り決めになるわけです。

 

 

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