Acquire(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Acquireがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「取得する」という意味で使用されます。
「自分から積極的に獲得する」というニュアンスで使用される用語です。
Obtainが類義語にあたります。
例えば,株式(Share),事業(Business),商品(Goods),情報(Information),知的財産権(Intellectual Property Right)などを取得するという表現をするときに,このAcquireがよく使用されます。
AcquireやObtain,Receiveなどの「取得する/獲得する/受領する」などの表現が英文契約書に登場した場合,注意が必要です。
たいていは,目的物を取得することが何らかの権利の発生要件になっていたり,何かを取得してから何日以内に何かを行うという権利行使期限に関わっているからです。
権利行使の要件だったり,権利の行使期限である場合,その内容は重要ですので,目的物を獲得することが可能なのか,権利行使期間は十分なのかなどについて,検討する必要があります。