Calendar day(英文契約書用語の弁護士による解説)
英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際によく登場する英文契約書用語に,Calendar dayがあります。
これは,英文契約書で使用される場合,通常,「暦日」という意味で使用されます。
カレンダーで定められたとおりの日にちのことを指します。
これと対義語的に使用されるのは,Business day(営業日)です。
例えば,10 calendar daysとされた場合は,暦日なので,土日や祝日などの休日もすべてカウントします。
これに対し,10 business daysとされた場合は,営業日ですので,休日は除き平日のみをカウントします。
なお,単に10 daysとされた場合は,通常は暦日を表すと考えて良いかと思います。
このように,表現の仕方によって実際の日数が異なってきます。
また,Business dayとするときは,国際取引の場合,どちらの国の営業日のことを指しているのかで問題になることもありえます。
通常は,期間が設定されている義務を履行する当事者の現地国と解釈できるのではないかと思いますが,必ずそうなるということではないので,場合によっては予め英文契約書でどちらの国の営業日を指しているのかを明記することもあります。
期間制限は重要な意味を持ちますので,英文契約書を作成,チェック(レビュー/審査),翻訳(英訳/和訳),修正する際には,細かいことでも油断することなく確認しておく必要があります。