英文契約書の相談・質問集3 NameやTitleには何を書くのですか。
英文契約書の作成,チェック(レビュー),翻訳(英訳/和訳),修正の依頼を受ける際によく受ける相談・質問に「NameやTitleとありますが,そこには何を書くのでしょうか。」というものがあります。
Nameというのは,通常,サインする人の氏名を書く欄です。
この箇所は,サインを書くところではないので,きちんと氏名が読めるように楷書で氏名を書く必要があります。
ちなみに,その人がサインしたのかどうかという,人物の同一性,IDについては,サインで確認するので,サインは識別性が重要で,必ずしも読める必要はありません(楷書で書く必要はありません)。
このサインはSignature...やSined by...となっている欄に記入します。
Titleという欄には,通常,役職を記載します。例えば,日本の代表取締役でしたら,通常,Presidentと表記します。
各国によって,役職の表現は様々です。CEOやManaging Directorなどの表記を見たことがあるかもしれません。
重要なのは,サインする人が,契約の効力を発効させる権限を有している人かどうか,きちんと確認することです。
契約の発効については,取締役会の付議事項である場合があります。
その場合には,取締役会の議事録の写しを求めたり,表明保証条項(Representation and Warranty)を設けて,取締役会の承認決議が存在する旨を表明保証させるということが必要になることがあります。
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